読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

colorfulnote

アメリカ生活 本 旅 英語

ジェンダーと働くこと

f:id:colorfulnote:20170314102409j:image

 
私はよく何冊かの本を併読するんですが、偶然それらの本の中に同じテーマを見つけることがあります。
今回併読していたのは、こちらの3冊。
 
・「私のなかの彼女」角田光代
・「憧れの女の子」朝比奈あすか
・「『働きたくない』というあなたへ」山田ズーニー

共通して発見したテーマは、ジェンダーと働くこと、について。
 
まず、「私のなかの彼女」。
やりたいことが見つからないまま就職した主人公ですが、物書きを志していた祖母の文章に触れ、作家として歩み始めます。
書くことに喜びを見出し集中していく一方で、家事や生活がおろそかになっていく主人公に不快感を示す恋人。
主人公の歩む道に対して、「女のくせにがつがつして恥ずかしい」といい、家庭を持ち落ち着くことを望む母親。
 
私は1986年(男女雇用機会均等法が施工された年)生まれなので、少なくとも学生でいる間は「女のくせに」という価値観に出会うことはありませんでした。
小さな頃から台所には全く興味がなく、どちらかといえば部屋にこもって本を読んでいたい、という性格だったのですが、それが許されていたのもこの時代に生まれたからなのだなぁと感じます。

ただ、社会に出て驚いたのは、「男は仕事、女は家庭」「女性の仕事は結婚までの腰かけ」という価値観も残っていたということです。
 
作家として仕事に向かっていく気持ちが強くなった主人公が、周囲との温度差に悩む心境には、すごく共感できました。
 
f:id:colorfulnote:20170314102440j:image
 
「憧れの女の子」に収録されている短編「ある男女をとりまく風景」では、逆に、ジェンダーについて先入観がないと思っていた自分自身にも、見えない思い込みがあったんだ…と気づかされてヒヤリとしました。

本当に見事なトリックなので、事前情報なしに読んでみることをオススメします!
 
f:id:colorfulnote:20170314102503j:image
 
そして、「『働きたくない』というあなたへ」では、男性目線でのエピソードに触れることができました。

男性は、幼い頃から「将来どうやって家族を養っていく?」と社会的矯正をされているということ。
(たとえば、ピアノを習っている子どもは男女ともにいるけれども、音楽科に進学するのは圧倒的に女性が多いということ)
 
今まで、働く上でジェンダーによる不都合があるのは女性だ、と考えがちだったので、男性は男性で幼い頃からプレッシャーにさらされているという事実には目が覚める思いでした。
 
「私のなかの彼女」の主人公は、恋人に振り回され、母親の言葉に傷つきながらも、やがて自分の人生の舵を取り戻していきます。
 
今は、結婚して子どもを産んでも仕事を続けて両立して…というスタイルが称賛されがちで、確かにそれができたら立派だけど、家庭に入ることが必ずしもパートナーに依存することを意味するわけではない、とも思います。
 
自分がどんな道を歩んでいきたいのか、簡単には答えがでない問題かもしれないけど、舵はいつでも自分で持っている、という意識でいたいと思っています。
 
併読の面白さを味わわせてくれた3冊でした♪
 
***
 
Recently I read three books at the same period.
 
I found same theme in those books, it made my reading more interesting.
 
The theme was "Gender and Work in society".
 
Conservative view of this theme is "Men should concentrate on work while women should devote herself to housework and child raising".
 
This thought sometimes prevents woman from working at company.
But at the same time, men are under the pressure to earn enough money to make a happy home.
 
Although now the lifestyle that women continue working at company after getting married and having children is tend to be honored, devoting housework is also good choice for someone.
 
It's difficult to find answer, but I want to choose my lifestyle by my own values.