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ずっと手元に置いておきたい1冊

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私にとって、ずっと手元に置いておきたい1冊は「人生の特別な一瞬/長田弘」です。
自然の美しさや旅先での風景を描いた散文詩集です。

「詩」というと、教科書の中のもの、意味がとらえにくいもの、というイメージがありましたが、長田さんの書く散文詩に出会ってその印象はがらりと変わりました。 

こんなに心の奥に染み込んで、自分の中の感覚を呼び起こしてくれる文章があるなんて、と。

「人生には、特別な一瞬がある。あのときだったのだと、ずっと後になってから、鮮やかに思い出される一瞬がある。」 


そんな一瞬の風景がたくさん詰まっています。

通勤電車の中でも、お気にいりのソファの上でも、街のカフェの中でも、この本を読むだけで、森の奥深くにいるような感覚になります。

日常からふっと離れて、長田さんの「特別な一瞬」に触れるうちに、自分自身の「特別な一瞬」も次々蘇ってきます。

寒い朝のぴりっとした空気の中で輝く、氷の結晶たち。
カヌーから見上げた、木々に囲まれた青空。
高台からいつまでも眺めていたかった、夕日色に染まった空。
静かな夜に、はっとさせる美しさを放つ桜たち。
花火大会の夜の、街の高揚感。
一日が終わって街を見下ろしたときの、あたたかな光。

そういえば、今まで過ごしてきた日々ってこんなに素敵な一瞬がたくさんあったんだなぁ、と気づかせてくれます。

お気に入りのフレーズをいくつか。

"立ちどまって、空を見上げていると、いつか時間が淡くなって、透きとおってゆくのがわかる。見まわすと、周囲の光景がぜんぶ、空の色に染まっている。"

"心の定点としての気をどこかにもっているかどうかで、人生の景色の見え方は、あざやかさがちがってくる。"

"秘境も絶景もないが、遠くの街の日常を訪ねる旅の時間には、じぶんの感受性を更新できる、不思議な時間が隠れている。"

"特別なものは何もない、だからこそ、特別なのだという逆説に、わたしたちの日々のかたちはささえられていると思う。"

社会で生活して、仕事をしていくには、どうしても効率がよかったり理性的であったりすることが求められるのは当然だと思います。
でも、たまにはそこから離れて、感覚に身を任せたくなるときもあります。
そんな時、この本が近くにあるだけで何だかホッとできます。 

みなさんの"ずっと手元に置いておきたい一冊"はどんな本ですか?

***

My special book is "Special moments of life" authored by Hiroshi Osada.
This is a collection of poems about nature and scenery of trip.

I thought that poems were hard to understand.
But his poems changed my idea.

I feel like being in the deep forest when I read this book with various situations.

His "special moments" make me remember my ones.

Shiny snow crystals in early morning.
Blue sky with the trees of forest.
Beautiful sunset viewed from hill in Kyoto.
The night view of cherry blossoms.
Fireworks viewed from roof garden…

I can remember so many special moments I have in my life by his poems.

In social life, we should be practical and rational.
But I sometimes just feel like entrusting myself to the senses.
If I feel like that, I always read this book.

What’s your special book?